医療法人社団慈優会 九十九里病院
リハビリテーション科

リハビリテーション科

リハビリテーションとは

病気や怪我もしくは生まれつきの身体的あるいは精神的な障害が起こると、本体ごく自然に行われていた家庭的、社会的生活が制限されてしまいます。こうした障害のある人の残された能力を最大限に高め、また新しい能力を見つけ、身体的・精神的・社会的に自立性を向上させることですべての人々がよりよい社会生活が送れることを目指し、その患者様に接しているすべての医療従事者が互いに協力し合って行っている医療のことです。
リハビリテーションという言葉はなかなかわかりづらいと思いますが、障害を持つ人々が再び人間らしく生きる権利を回復するという事だと私たちは考えています。

リハビリテーション科の体制

当院のリハビリテーション科では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護福祉士・リハ助手合わせ48名のスタッフが地域に密着し、365日充実したリハビリテーションを提供できる体制を整えています。

理学療法士 27名
作業療法士 12名
言語聴覚士 6名
介護福祉士 2名
リハ助手 1名

(令和7年5月現在 48名)

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

主な対象疾患

  • 脳卒中、脊髄損傷、頭部外傷、パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの脳神経疾患
  • 高次脳機能障害(失語症、半側空間無視、失認、失行など)
  • 上下肢の骨折やその手術後。変形性関節症、関節リウマチ、脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折等の骨・関節系の疾患
  • 肺炎や心疾患などの内部疾患の治療により筋力や体力、歩行能力等が低下した方

当院リハビリテーション科の特徴

当院では急性期病棟、回復期病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟を有しており、急性期から早期にリハビリテーションを実施し、各病期に応じた適切なリハビリテーションを提供しています。特に回復期病棟でのリハビリテーションに力を入れており、患者様の状態に応じて各専門職が適切な評価を行い、日常生活動作能力、QOLの向上ができるよう身体機能や精神機能に対して介入を行っています。また、「笑顔の絶えないリハビリ室」を目指し、入院生活を前向きなものに変えていけるように日々業務を行っています。
退院後も切れ目のない支援が行えるように、外来リハビリテーション、介護保険サービスとして、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションの提供を行っており、~いつまでも元気に暮らせるまちづくり~を目指しています。

外来リハビリテーションについて

医師より、リハビリテーション処方が出た際に曜日・時間の希望を伺わせていただき、担当スタッフの方でご希望の曜日・時間での介入をさせていただきます。
※状況によってはご希望に添えない場合もございます。

診療日・時間

休診日 9:00〜12:00 休診日 9:00〜12:00 休診日 9:00〜12:00 9:00〜12:00

介護保険でのリハビリテーションについて

リハビリテーション機器について

Medi VR カグラ ※千葉県内で初の導入

Medi VR カグラ
Medi VR カグラはゲームとは異なる医療機器としてのVRであり、座った姿勢でリーチ動作を行う簡単な運動ですが患者様の潜在能力を引き出す効果があると実証されています。
半身麻痺の方でも安全かつ効率的な重心移動の獲得や四肢・体幹の協調性の獲得をサポートします。
対象疾患 パーキンソン病、脳卒中後遺症、認知症、大腿骨頚部骨折、腰椎圧迫骨折など
適応症状 小脳性運動失調、注意障害、半側空間無視、高次脳機能障害、歩くとき体がふらつく、座った姿勢が崩れる、歩く速さが遅くなった、転ぶ事が増えたなど…。

ゲイトイノベーション

ゲイトイノベーション
これまでの長下肢装具よりも滑らかな重心移動で歩行訓練を行うことができます。
理想的な歩行に近い感覚刺激を入れることができ、歩行の再獲得をサポートします。
細かなサイズ調整がスムーズに行えるようになり、それぞれの体に合わせた歩行訓練が十分に行えるようになりました。また患者様が長下肢装具を購入する経済的負担の軽減にも繋がっています。
適応 脳梗塞・脳出血・運動麻痺により歩行困難な方

コグニバイク

コグニバイク
国立長寿医療研究センターで開発されたコグニサイズの機能を搭載したコグニバイクは、有酸素運動を行いながら認知機能訓練を実施することができます。
日常生活を送る上で必要となる多重課題(デュアルタスク)の能力を安全かつ楽しみながら、そして効率的にトレーニングすることができ、認知症予防と筋持久力の向上を目指します。
適応 軽度認知症、運動器不安定症、変形性関節症、転倒予防

パワープレート

パワープレート
超高速の振動があらゆる方向から全身の細胞に負荷をかけることにより、筋肉の反射反応が引き出され、通常のトレーニングと比較してエクササイズ効果をより高めてくれる機械です。プロアスリートのコンディショニング調整から医療機関、高齢者施設まで幅広い方々が使用されています。
振動刺激については数々の研究が行われ、筋力向上だけでなく脂肪肝の改善や骨密度の向上にも効果があるとの報告もあります。
適応 運動器不安定症、バランスに不安のある方

ジェントルスティム

ジェントルスティム
飲み込みの機能の改善を目指し、首に電極パッドを付け、のどを刺激する電気の治療機器です。
小さくて持ち運びが出来るためどこでも使用することができます。電気独特なピリピリ感も少なく、神経に作用してのどの動きを鍛えます。
適応 脳梗塞・脳出血・嚥下機能が低下した方

リハビリテーション科専門職について

理学療法
理学療法とは病気やケガで身体に障害を抱え、運動機能が低下した状態の方に対して、医師の指示のもと運動機能の改善・維持を図るために運動療法や物理療法を用いて行われる治療法です。当院では、カラダを動かす喜びの実現のために、綿密な治療計画と明確なゴール設定のもとに様々な徒手的な介入、インソールや最新機器を活用した理学療法を提供させていただいております。また、より安全に生活できる環境設定の提案や歩行補助具の提案、自主トレーニングの指導もさせていただいています。
作業療法
作業療法とは、身体的、精神的、社会的な諸機能の回復を図り、食事やトイレ、更衣、入浴などが自立して行える能力を取り戻すために作業活動を通して訓練・指導・援助を行うものです。また、その方の生活にあわせて家事動作や趣味活動、職業復帰に向けた動作の練習など様々な分野においても介入し、その人らしい生活の再獲得の援助を行います。身体機能面だけでなく、塗り絵や書字、ちぎり絵やカレンダー作成などの作業活動を行い、心に寄り添った精神・認知アプローチも行っております。
言語療法
言語療法とは病気や加齢になどによって、「話す」「聞く」といったコミュニケーションや飲み込みに障害のある方に対して評価・治療を行うものです。当院では「食べる喜び」、「話す喜び」の実現に向けて、多様な訓練機材を用いたリハビリテーションの実施や、多職種との連携を図り、安全に飲み込むことのできる適切な食事形態の検討と、嚥下リハビリテーションプログラムの立案を行っています。また、嚥下造影検査(VF)、嚥下内視鏡検査(VE)を適宜実施し、医師と情報共有をしながら嚥下機能の評価を実施しています。

リハビリテーション科の体制

幅広い領域で活躍できるセラピストの育成

リハビリテーション科では、急性期から生活期まで幅広い病期にわたり関わることができ、急性期・回復期・地域包括ケア病棟では迅速なADL評価と患者様個々の残存機能に合わせた目標達成へのサポートを学ぶことができます。
介護部門(通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション)では地域に寄り添うためのコミュニケーション能力や利用者のQOL向上に繋がるアイデアを養う経験が出来る環境といえます。幅広い領域を経験し、自分に合った分野を知ることやあらゆる場面での対応力を身に着けるきっかけとなります。

個人のレベルに合った形での卒後教育サポート

卒前教育で学ぶ内容には個人差があるため、それぞれの能力に合わせて独り立ちを目指します。新人スタッフに対して経験年数の近いプリセプターと経験豊富なスーパーバイザー2名体制で新人教育をサポートします。
入職後1年間を通して、リハビリテーション科内での研修を実施し、臨床での必要な知識・技術を高めるためのサポートをしています。また、好きな時間に自宅でも自分のペースでできるオンライン学習コンテンツ(はぐくも・学研ナーシングサポート)も完備しています。