医療法人社団慈優会 九十九里病院

　令和元年7月3日、御宿町立御宿小学校にて出前講座（福祉体験学習）を行いました。
4年生19名が参加されました。体験内容としては、昨年同様4つの体験（「手話体験」「アイマスク体験・ユニバーサルデザインの紹介」「車椅子体験」「高齢者疑似体験」）をグループごとに行いました。
『手話体験』は今年もいすみ市手話サークル「コモの会」の方々に協力して頂き、楽しく元気いっぱいに手話の紹介や挨拶・自己紹介の仕方を学んでいました。手話サークルの方々の明るさが、体育館内に響いていました。小学生たちも体験が終わった後に、手話で会話をしている姿も多く見られました！
『アイマスク体験』では、アイマスクをつけての歩行体験とユニバーサルデザインの紹介も行いました。普段何気なく使っている物や見ている物にも工夫がされていることについて学び、興味を持っていただけました。視覚を遮断した状態での歩行の怖さ、サポートの心強さ・有り難さが感じられたと思います。
『車椅子体験』では、車椅子についての注意事項などを学んだ上で、車椅子の介助方法と自走方法を体験しました。介助で段差を越えたり、自分で車椅子を操作しながら方向転換をする等、車椅子操作の基本から応用まで学ぶことができました。介助する際に相手のことを思いやり、恐怖心を与えないように操作してあげることを学べたようです。
『高齢者疑似体験』では、御宿町社会福祉協議会協力のもと、聞き手側の半身が不自由な方の設定で片側の手足に重りやサポーター、視野狭窄ゴーグルやヘッドホン等高齢者疑似キットを身に着けて階段昇降や、大豆を箸やスプーンで掴んで食べる（巧緻動作）、マットに寝転んでから起き上がる動作等を体験しました。疑似キットを身に着けたことで、普段とどう違うか、どのようなことが大変か、どうすれば動きやすいかを考えながら体験しました。
　今回、様々な体験を通して、障害者や高齢者に対する関心や福祉に関する理解を深め、興味を持って頂き今後に生かしていただけたらと思います。本日ご参加いただいた御宿小学校の皆様、コモの会の皆様、社会福祉協議会の方々、お招きいただきありがとうございました。