医療法人社団慈優会 九十九里病院

　令和元年9月26日、横芝光町立横芝小学校にて福祉体験学習を行いました。
横芝小学校での福祉体験学習は初めてで、3年生47名が参加され、「車椅子体験」「高齢者疑似体験」をグループごとに行いました。
『車椅子体験』では、車椅子についての注意事項などを学んだ上で、車椅子の介助方法と自走方法を体験しました。スロープや段差の介助や、自分で車椅子を操作しクランク道を進んでいく（狭い場所での方向転換）等、車椅子操作の基本から応用まで学ぶことができました。介助する際に相手のことを思いやり、恐怖心を与えないように操作してあげることを学べたようです。
『高齢者疑似体験』では、高齢者疑似キットを身に着けて（手足に重りやサポーター、視野狭窄ゴーグル、身体が伸びないような状態となる）階段昇降（歩き）や、物を食べる動作（手の巧緻動作）、マットに寝転んでから起き上がる動作（症状動作）等を体験しました。頭の中で想像している高齢者の特徴と疑似キットを身に着け実際に体験した高齢者の状態では、大きな差が生まれたと感じます。普段生活していることと同じことをしているのに、普段とどう違うのか、どのようなことが大変か、どうすれば動きやすいかを身を持って体験できたと思います。
今回の体験では、「車椅子体験や高齢者疑似体験をすることにより、自分たちの想像以上の苦労があることに気付き、大変さや思いを共感する」ことが目的であり、今日の体験を通して、十分に想像以上の苦労や大変さを感じられたことでしょう。これを今後に生かし、福祉に対しても興味を持って頂ければ幸いです。本日ご参加いただいた横芝小学校の皆様、社会福祉協議会の方々、お招きいただきありがとうございました。